2011-01-01から1年間の記事一覧
ながらくごぶさたしておりましたが、来年の2月と3月頃に、私の新刊が出ます。ひとつはエッセイ集で、『33個めの石』と対をなすような本になりますが、「33個め」よりもよい内容に仕上がりました。ご期待ください。もうひとつは宗教学者との対談で、現…
哲学オデュッセイ―挑発する21世紀のソクラテス作者: リヒャルト D.プレヒト,西上潔出版社/メーカー: 悠書館発売日: 2011/11/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (4件) を見るドイツの「市井のスター哲学者」プレヒトが、欧米の…
大学生と語る性―インタビューから浮かび上がる現代セクシュアリテイ作者: 田村公江,細谷実出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 2011/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 92回この商品を含むブログを見る倫理学とセクシュアリティというジャンルの研究者で…
「いのちの思想」を掘り起こす――生命倫理の再生に向けて作者: 安藤泰至出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/14メディア: 単行本 クリック: 47回この商品を含むブログ (4件) を見る日本の生命倫理(と思われる思想)を、現時点から振り返って、その意義…
オランダ(たぶん?)のテレビのレポートに登場した日本人青年。青年は明るくマスターベーション、彼女はそばでミシン縫い。時間を計ったりしている。仕込みでなければ、これはすごく興味深い映像でしょう。【視聴注意】追記: 出演男性は佐藤雅信さんという…
「「草食系男子」の現象学的考察」というエッセイ・論文を書きました。そもそもはソウル大学の『日本批評』から依頼があり、日本語で書いて寄稿し、それが韓国語(ハングル)に翻訳されて刊行されました。その日本語元原稿にさらに手を入れて日本語で改めて…
一橋大学の学園祭で、「草食系男子を科学する」という催しが行なわれるとのことです。 11月6日(日)13:40〜15:30 草食系男子を科学する 講演:山嵜 哲哉「草食系男子」…言葉は聞くけど、実際はどういう男性のことを指すの? この講演会では、…
台湾の中國時報に草食系男子を扱った記事が出ているようです。新井一二三さんという方の書いたもの。 不再好色的日本人 2011-10-24 中國時報早在一九九○年代,日本已出現了不少「無性愛夫妻」,如今的日本年輕人不分男女都以「草食系」為主,對戀愛、性生活…
悪への自由: カント倫理学の深層文法作者: 中島義道出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/10/14メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ (2件) を見る中島さんの新著。カント倫理学の本質に肉薄したたいへん興味深い研究書である。中島さんの…
個人美術館の愉しみ (光文社新書)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/10/18メディア: 新書購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (11件) を見る日本にある個人美術館45館を実際に訪ねて、蘊蓄をかたむけた書物。日本にこんなに…
論文を書いていて、「和田移植事件」とタイプしてATOKさんで変換したら、「話題食事券」と出た。脱力してその後論文を書く手が止まった。そういえば和田寿郎氏は今年の2月に亡くなりましたね。
妊娠中絶の生命倫理作者: 江口聡出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/10/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 95回この商品を含むブログ (17件) を見る英語圏の70年代からの中絶の生命倫理の代表的な論文を集めて翻訳したもの。これまでの断片的な翻…
量子力学の哲学――非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書)作者: 森田邦久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/16メディア: 新書購入: 9人 クリック: 352回この商品を含むブログ (18件) を見る量子力学の古典的な観測問題から始まって、そ…
チェルノブイリのときのスウェーデンの低線量被曝で発がん性が上昇したようだと結論したトンデルが、2011年に新しい論文を発表している。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21112071 (追記:これはチェルノブイリ影響地での調査ではない)アブストラ…
雑誌『Voice』9月号にて、保守派言論人の中西輝政京大教授が「"脱原発"総理の仮面を剥ぐ」という論説を書いているが、いまだに「右」対「左」の政治権力闘争としてしか現状を見れないそのスタンスに暗澹とする。また、次のような文章がある。これは同じく保…
震災トラウマと復興ストレス (岩波ブックレット)作者: 宮地尚子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/08/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (6件) を見る宮地尚子さんの新著。精神医学研究者で、医師で、ト…
医療倫理学の基礎作者: ギュンターペルトナー,G¨unther P¨oltner,桝形公也出版社/メーカー: 時空出版発売日: 2011/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見るウィーン大学の倫理学・美学・哲学教授である著者が、大陸哲…
福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと作者: 山本義隆出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/08/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 372回この商品を含むブログ (36件) を見る科学史研究者(と言うだけでいいのかどう…
あるところで、id:mojimojiさんが次のように書いている。 原発に反対するのは、障害児が生まれるからではなく、汚染者が子どもたちから腕や足やその他身体の機能を勝手に奪い取るから、それが不正だからである。 これはなかなか新鮮な表現の仕方で、目を開か…
依存と自立の倫理―「女/母」(わたし)の身体性から作者: 金井淑子出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2011/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 61回この商品を含むブログ (7件) を見る2011年8月19日読書人掲載 社会状況の急激な変化にともな…
ろうそくの炎がささやく言葉作者: 管啓次郎,野崎歓出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/08/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (7件) を見る311を受けて、ろうそくのもとで詩を朗読するというシチュエーションで、詩や短…
公共哲学 政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫)作者: マイケル・サンデル出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/06/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (25件) を見る2011年8月28日日経新聞掲載 公共哲学とは、私…
「ぐずぐず」の理由 (角川選書)作者: 鷲田清一出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2011/08/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (12件) を見る日本語のオノマトペについてのエッセイ集。「ぎりぎり」からはじまり、…
NHK教育テレビのネットワークで作る放射能汚染地図シリーズを見た者は、このドイツの報道がさしたる誇張ではないことが分かるだろう。追記: この報道に対する反論ブログと、その記事に対する激論コメント欄 http://nihonmatufarm.blog65.fc2.com/blog-en…
かもめ食堂 [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2006/09/27メディア: DVD購入: 18人 クリック: 381回この商品を含むブログ (1254件) を見る話題作を押さえておく意味で視聴。主役女性俳優3人の演技力で持っている映画か。脚本はもうちょっと練り込んでほ…
大阪自然環境保全協会主催、現代生命哲学研究所共催、里環境の会共催で、下記のようなシンポジウムを開催します。一般公開ですので、お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。 環境倫理シンポジウム「“自然を愛する”とはどういうことか」 開催日2011年9 月1…
わたしのとくべつな場所作者: パトリシアマキサック,Patricia C. McKissack,Jerry Pinkney,藤原宏之出版社/メーカー: 新日本出版社発売日: 2010/09/01メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 63回この商品を含むブログ (3件) を見る1950年代米国南部…
モラルのある人は、そんなことはしない 科学の進歩と倫理のはざま作者: アクセル・カーン,林 昌宏出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2011/08/05メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (3件) を見るフランスのパリ第5大学の学長であり…
存在の一義性を求めて――ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命作者: 山内志朗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/07/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (7件) を見る山内志朗さんの新著。山内さんは、以前よりずっ…
Jackson 884 けっして洗練されたうまいラップではないが、この若者たちのこれは良い。実際に福島?に行って撮影している。一押し。 □ ランキン&ダブアイヌバンド「誰にも見えない、匂いもない 2011」 □ かっこつけすぎ? キングギドラさん □ 自衛隊に入ろう…