2010-01-01から1年間の記事一覧

森一郎「死と誕生」

死と誕生―ハイデガー・九鬼周造・アーレント作者: 森一郎出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (7件) を見るハイデガー、アーレント、九鬼の独自の解釈にもとづいて、被投性、出…

森川輝一「〈始まり〉のアーレント」

〈始まり〉のアーレント――「出生」の思想の誕生作者: 森川輝一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (7件) を見るアーレントの「出生」の思想に焦点を定めて、アーレントが出生とか誕…

薬学生のための医療倫理

薬学生のための医療倫理作者: 松島哲久,盛永審一郎出版社/メーカー: 丸善発売日: 2010/07/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (1件) を見る医療倫理教育が必要なのは医学生だけではない。薬学生にとっても医療…

労働者の味方 マルクス(橋爪大三郎)

労働者の味方マルクス―歴史に最も影響を与えた男マルクス (FOR BEGINNERSシリーズ 日本オリジナル版 107)作者: 橋爪大三郎,ふなびきかずこ出版社/メーカー: 現代書館発売日: 2010/11/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (5件) …

功利と直観

功利と直観―英米倫理思想史入門作者: 児玉聡出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2010/11/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 65回この商品を含むブログ (24件) を見る現代倫理学では功利主義と義務論の対立という図式が教科書で使われるが、それはたかだ…

アシュリー事件(成長停止)の論文

Hastings Center Report最新号に、成長停止治療(アシュリー・ケース)のガイドラインについての、The Seattle Growth Attenuation and Ethics Working Group の論文が掲載されている。これは、この問題についての現時点での総まとめ・要約といった位置にな…

今、ここに生きる仏教(大谷光真、上田紀行)

今、ここに生きる仏教作者: 大谷光真,上田紀行出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/11/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (4件) を見る浄土真宗本願寺派の門主である大谷光真と、上田紀行の対談。日本仏教に外側から応援運動…

シンポジウム 性分化疾患/インターセックス ミルトン・ダイヤモンド

※遂次通訳つき・参加費無料================================================================= シンポジウム 性分化疾患/インターセックス 開催のお知らせ=================================================================性分化疾患/インターセック…

マイケル・サンデル「完全な人間を目指さなくてもよい理由」

完全な人間を目指さなくてもよい理由?遺伝子操作とエンハンスメントの倫理?作者: マイケル・J・サンデル,林 芳紀,伊吹友秀出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2010/10/12メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 181回この商品を含むブログ (35件) を見る…

ブックガイドシリーズ基本の30冊・倫理学

倫理学 (ブックガイドシリーズ基本の30冊)作者: 小泉義之出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2010/10/01メディア: 単行本 クリック: 45回この商品を含むブログ (9件) を見る小泉義之さんによる、倫理学を学ぶ人のための基本30冊の解説。欧米の古典がほとん…

べてるの家の恋愛大研究

べてるの家の恋愛大研究作者: 浦河べてるの家,向谷地生良出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2010/10メディア: 単行本 クリック: 60回この商品を含むブログ (6件) を見るべてるの家の人々の自分たちの恋愛を手がかりとした当事者研究の報告書。当然のことだが…

また会える「さようなら」

また会える「さようなら」―末期がん患者に仏教は何ができるのか作者: 佐藤雅彦出版社/メーカー: 佼成出版社発売日: 2010/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (1件) を見る旧友の佐藤雅彦僧侶の本。こころのケア・ボランティ…

ダメな新聞記事の実例(科学記事)

本日配信された記事。上2つがダメ。下2つはOK。 毎日新聞 <山梨大>核排除マウス卵子からクローン 世界で初めて成功 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101019-00000001-mai-soci 山梨日々新聞 核除いた卵子でクローン 山梨大教授らマウスで実証 提…

〈私〉の哲学を哲学する

〈私〉の哲学を哲学する作者: 永井均,入不二基義,上野修,青山拓央出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (12件) を見る永井均さんたちが阪大でこのテーマでシンポジウムをやったときの記…

草食男的純愛手記

http://www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010467723「草食系男子の恋愛学」の繁体字版翻訳が、台湾の商周出版から刊行されました。実は今年の5月に刊行されていたようなのですが、書籍が私のところに届くのに時間がかかり、ようやく現物を手…

他者・死者たちの近代

他者・死者たちの近代 (近代日本の思想・再考3)作者: 末木文美士出版社/メーカー: トランスビュー発売日: 2010/10/02メディア: 単行本 クリック: 90回この商品を含むブログ (10件) を見る末木文美士の新刊。なかでも死者とともに生きるリアリティについての…

哲学男子

哲学男子作者: ポストメディア編集部出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2010/06/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 251回この商品を含むブログ (10件) を見るいままで知らなかったが、こういう本が出版されていたらしい。これはまた、「××…

いま「いのち」を考えるat大阪

朝日カルチャーセンター大阪中之島教室と、大阪府立大学現代生命哲学研究所の共催による公開講座が、下記の日程で行なわれます。参加希望の方は、下部のリンク先からお申し込みください。 朝日カルチャーセンター・大阪中之島教室いま<いのち>を考える 〜1…

マイケル・サンデル「これからの「正義」の話をしよう」

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/11/25メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 204回この商品を含むブログ (80件) を見る2010年6…

「バブル女は「死ねばいい」」

バブル女は「死ねばいい」 婚活、アラフォー(笑) (光文社新書)作者: 杉浦由美子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/08/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 317回この商品を含むブログ (18件) を見る扇情的なタイトルに惹かれて読んだ。アラフォー世代…

雑誌「サピオ」に紹介記事

いま発売中の雑誌「サピオ」に、私の大阪府立大学での授業「人間学」についての密着レポートが見開き2頁で掲載されています。ご関心のある方はご覧になってみてください。http://www.zassi.net/mag_index.php?id=55 9月8日号

「草食系男子の恋愛学」文庫版・書店状況

「草食系男子の恋愛学」文庫版が発売されましたが、その書店配備状況の写真をりんごさん経由で入手できました。今回の文庫はメディアファクトリーのMF文庫という若干特殊なシリーズの文庫なので、どこに並んでいるのか分からなかったのですが、大書店にはち…

終末期医療と人の死を考える

こういうのがあることを告知するのを忘れていました。 大阪大学医療人文学研究会 第13回研究会 公開シンポジウム 「終末期医療と人の死を考える」 (「生き方死に方を考える社会フォーラム」主催・医療人文学研究会共催) ◆ゲスト: 恒藤 暁 (大阪大学大学…

「自由への問い8・生」

生――生存・生き方・生命 (自由への問い 第8巻)作者: 加藤秀一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 116回この商品を含むブログ (11件) を見る加藤秀一さんが編集した本。副題は「生存・生き方・…

「純粋理性批判」を噛み砕く

『純粋理性批判』を噛み砕く作者: 中島義道出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/08/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 59回この商品を含むブログ (10件) を見る中島さんには、こういう本を着実に書いて出版してほしいなあ(と偉そうに書きますが)。「…

「手招くフリーク」

手招くフリーク―文化と表現の障害学作者: 倉本智明出版社/メーカー: 生活書院発売日: 2010/07メディア: 単行本 クリック: 46回この商品を含むブログ (6件) を見る倉本智明さん編著の、マージナルな位置にあると思われている人々やそれに関する観念についての…

「救児の人々」赤ちゃんをどこまで助ければいいかという問い

救児の人々 ~ 医療にどこまで求めますか (ロハスメディカル叢書 1)作者: 熊田梨恵出版社/メーカー: ロハスメディア発売日: 2010/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 148回この商品を含むブログ (16件) を見る熊田梨恵さんによる、高…

論文販売する学生たち

論文販売サイト、ハッピーキャンパスで、自分の大学時代のレポート、卒業論文「中絶と女性の権利」、バーミンガム大学への留学願書、富士通その他へのエントリーシート等々を販売している「有名国立大生」がいます。卒論はどうも本物の卒論みたいですね。(…

奈良の仏像たち

三井記念美術館で公開されている「奈良の古寺と仏像」展に行ってきた。 http://butsuzo.exhn.jp/ しぶい展覧会なので世間の注目は集めてないのかもしれないが、とても良い展覧会だった。奈良の古寺を現場でめぐるというのは、それぞれの場所が離れていること…

府立大院生による研究ブログ

府立大大学院の主に思想系院生による研究ブログが開始されているようです。 「府大池のほとり」 http://fudai-jinka-insei.blogspot.com/かつて私の大学院時代の指導教員は「教師がいなくても学生は育つ!」と言い放って私を放し飼いにしていました。が、そ…