米国・腎臓売買組織摘発・イスラエルから調達

米国のニュージャージー州で、汚職スキャンダルで市長を含む44人が逮捕されたが、その過程で、国際的な腎臓売買組織があることが明らかになった。
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2624165/4390694

CNNによれば、おとり捜査で内定を進めていたFBI捜査官に、容疑者のラビが腎臓を調達できると言い、15万ドル(1500万くらい?)を提示。いままでどのくらいの腎臓を調達したかと問われて、10年間のあいだに「きわめてたくさんの数だ」と答えたという。2週間前にも売買したとも答えた。また、腎臓売買は違法だから、そのかわりに上記の手間料をくれと言ったとのこと。

"I'm doing this a long time," the complaint says Rosenbaum told the two agents. He then added: "Let me explain to you one thing. It's illegal to buy or sell organs. ... So you cannot buy it. What you do is, you're giving a compensation for the time."

At their last meeting, on July 13, Rosenbaum said he had been arranging kidney sales for 10 years, the complaint says. Asked how many transplants he had brokered, Rosenbaum is said to have responded, "Quite a lot. ... Quite a lot."
http://edition.cnn.com/2009/CRIME/07/23/nj.corruption.kidney/

これは実は氷山の一角ではないのか? 別件捜査の副産物で出てきたのだから。脳死移植が完全解禁されている米国で、この状況だということを認識すべき。

すべての腎臓ドナーはイスラエルから来た。

All of the donors "come from Israel," Rosenbaum is alleged to have said.

それで、手術はニュージャージー外(のたぶん米国内)で行なわれた。

The surgery was performed at a hospital outside the New Jersey area.

すなわち、腎臓ドナーがイスラエルから米国にやってきて、米国の病院で腎臓の生体移植を行ない、現金を渡したということだろう。いずれにせよこれは一人でできることではない。何らかの組織が米国か、あるいはイスラエルにあるはずだ。

Controlled DCD(ピッツバーグプロトコル)や、今回のことのように、米国の移植は疑惑にまみれているということを日本でもきちんと報道するべき。