応用哲学会に行ってきました

25日、26日と、応用哲学会に行ってきました。面白かったです。みなさんの研究発表は、ジャンル的には、科学哲学と応用倫理関連が多かったかな。

私自身の発表etcとしては、26日午前に「生命の哲学の可能性」というワークショップを品川哲彦さんと共同でやりました。ふたりで話題提供して、わりと長い時間、参加者とディスカッション。いろいろと率直な批判的応答ができて、有益でした。けっこう人は入っていたかも。

26日午後には、大会シンポジウム「これが応用哲学だ!」というのを大講堂でやりました。茂木健一郎さん、伊勢田哲治さんと3人がシンポジスト。開始2時間前には満員御礼で入場制限したらしい。内容についてはそのうちyoutubeで公開されるらしいので、ご覧あれ。例によって、私は言いたいこと言ったし、あー、すっきりした。3人3様でお客さんも満足度は高かったのでは。

その後、打ち上げでは、応用哲学会で若手を育てる仕組みなどについて話しこんだ。

私が参加したセッションがそうだったのかもしれないけど、分析哲学系・科学哲学系が多い印象。それはそれで楽しいのだが(こっち系はけっこう好きなので)、もっとジェンダー系、臨床心理系、ヨーロッパ大陸哲学系の人たちを巻き込んだ方がさらに盛り上がるように思った。とくに、「生命の哲学」プロジェクトを関与させていくのなら、もっといろんな人々に集まってもらえるようにならないといけないなと思う。次回は北海道大学で、来年の同じ時期だそうです。

追記:
font-daさんが以下のようなエントリを書いている。
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090427/1240803097
彼の発言は私への質問の形で発せられたが、私は要領を得ない受け答えをした記憶がある(うろ覚え)。その原因は聞かれたことの真意がつかめなかったからだが、そういうことを聞かれたのかとある意味納得。ここにはジェンダーの問題がありますな。