『哲学塾授業』中島義道

哲学塾授業  難解書物の読み解き方

哲学塾授業 難解書物の読み解き方

中島さんが定年後に開いた個人塾「哲学塾カント」での授業の様子を中島さんが誌上再現したものである。ロック、カント、ベルクソンニーチェキルケゴールサルトルのテキストを一緒に読みながら、普遍的な問題について考えるというスタイルらしい。参加しているのは、一般市民、学生ら50名ほどらしい。しかし、中島さんがこういう展開をしていくとは思わなかった。定年後はひとりで哲学しながら、孤高の境地に向かっていくのかと思っていたから。本を出しまくっているのも、この塾を維持するためなのだろうか。古代ギリシアの哲学塾はこんなふうだったかもしれず、注目しております。