「ヒロシマ・ナガサキ」NHKを観た

さっきNHKで、ドキュメンタリー映画ヒロシマ ナガサキ」を観た。日系米国人監督によって制作されたもので、米国でもテレビ放映されたとのこと。よく取材されていて、とくに被爆者の生の声と、被爆者たちが描いた絵がすごい。

その映画のなかで紹介された、もっともdisgustingなシーンが、終戦直後の米国のテレビ番組で、米国に治療のために渡った原爆乙女の人たちと日本人医師を、原爆投下機の乗務員に対面させるシーンであった。番組では日本人被害者たちへの寄付を呼びかけ、その乗務員が最初の札束を寄付するところが映されていた。これはまさに自らのしたことを無痛化し、みずからを慈善者としてアイデンティファイさせる行為にほかならない。(別のシーンで乗務員たちは、原爆投下したことを後悔してないし、悪夢も見ないと言っていた)。「地獄の黙示録」のセリフ、「米国は片手で銃を撃っておきながら、もう片手で絆創膏を差し出す」を思い出す。