草食系男子の恋愛学を女性はどう読むのか

草食系男子の恋愛学』の書店配備状況の情報を、りんごさんが蓄積してくれている。
http://www.geocities.jp/life_ringojp/haibi2008.html
これを見ても分かるように、今回の本は、置かれている棚にすごくバラエティーがある。

注目すべきは、女性恋愛棚にメンチンで置かれているケースがあること。(たとえばジュンク堂なんば店)。そのせいかどうかわからないが、ネットでの本書へのコメントには、意外なほど女性からのものがある。これはあきらかに男性向けに書かれた実用書であるのに、なんで女性読者が多いのだろう。女性がけっこう買ってくれているというのは、出版社側も把握している。

女性は、この本を、どういうふうに読んで、楽しんでいるのだろうか? 私の知人の女性読者の多くは、知り合いの男性に読ませたいと言っている。

ある女性は、「本を読んでもういちど恋をしたくなった」と言った。ひょっとして、自分を主人公とした恋愛小説として楽しんでいるのだろうか? そういえば、事前に原稿を読んでくれた女性のなかに、本書のことを「小説」と呼んでいた方がおられるそうだ(伝聞)。これも何かのヒントにならないか。

女性に支持されているということは、裏返せば、男性にとっての本書の実用度はけっこう高いということだろう。女性は、こういうふうにしてほしいと思っているわけだろうから。

でもやはり謎なのは、女性読者がこの本からどういう快を引き出しているかということである。