★放射線量は「累積」で計算しなければならないこと
テレビの専門家たちは、放射線量は、法定許容量よりはるかに低いので「ただちに健康上の影響はない」と繰り返していますが、街中では放射線は一日中浴びせられるので、許容量は「累積」で計算しないといけません。
福島県の定期報告によると、福島市(原発より61km)では18日、19日と、
10マイクロシーベルト毎時
を計測しています。(http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichi91.pdf)
ところで、
胸のエックス線検査1回50マイクロシーベルト
です。ということは福島市の屋外に1日いたとしたら
240マイクロシーベルト/1日
を浴びることになります。これはエックス線検査を日に5回受けることと同じです。
もし、このままの放射線量がずっと続くと仮定すると、1ヶ月で
7ミリシーベルト/1ヶ月
となります。ところで、これは、
妊娠可能女性が3ヶ月間に浴びてよい法定限度は5ミリシーベルト
という法定限度を1ヶ月で超えることになります(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D)。
もちろん屋内でじっとしていればこれよりは被曝量は減るでしょう。それを考慮した上で福島市の(少なくとも)女性はどうすればいいのでしょうか。またこのような事実を福島市の女性たちは知らされているでしょうか。
福島県の上記PDFには「※ 胃のX線集団検診1回当たりの放射線量は、600マイクロシーベルト/回ですが、本日の測定値のうち、最も高い飯舘村の測定値は、これを十分下回っており、健康に影響ないレベルと考えられます。」と書かれています。こういう比較はフェアではないでしょう。その証拠に、日本各地の放射線量のグラフを見ると、
水戸市、宇都宮市などでは、放射線量は急降下せずに高いままで連続的に計測されていますので、福島市でもそのようなことになっているでしょう。
(ちなみに男性では7ヶ月で1年間の法定限度(50ミリシーベルト/年)に達します。)
みなさんのお考えをお聞かせください。また計算に間違いがあったら教えてください。
もちろん私は福島市その他の地域で放射線量が減少して、通常に戻ることを心から祈っています。
追記:武田邦彦氏が同様の計算(もっと詳しい)を20日にしている。
http://takedanet.com/2011/03/16_3882.html