臓器移植法改正A案、衆議院可決

昨日のA案可決をめぐって、私の身辺もあわただしくなってます。また仕事が遅れるよ。しかし、2001年からB案の元になる原案をかかげてやってきた者としては、かなり精神的ダメージがある。言いたいことは山ほどあるし、そのほとんどはいままでいろんなところで書いてきたから、もうここでは書けない。

いま民主党参議院で準備しているらしい「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」設置案は、とりあえず賛同します。いちど、ちゃんと冷静に子どもの論点を洗い出したほうがいい。この議論は日本でしかできないし、日本でやるべき。

しかし、毎日新聞サイトによると、

細田氏らは、臓器移植法改正を今期限りで引退する河野洋平衆院議長の花道にしようと、党内議論を促してきた。

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D案提出者の一人は「議論を重ねてきた議員にはA案の問題点が見え、慎重な意見が多かったのに……。(採決では)『子供の命が救える』側面だけをみて多くがA案に流れたのだろう」と分析する。

 「勝ち馬に乗る意識が働いた」という指摘もある。議長席前の投票箱には、白票(賛成)と青票(反対)が積み上がっていく。自民党幹部は「白票の束を見て賛成に流れた人も多かったのでは。直前に態度を変えた人もいたようだ」と見る。
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090619ddm002010086000c.html

「引退の花道」とか、「投票結果が丸見えで、それを見て投票行動を変える」国会の投票システムって、いったい何なの?? そこは近代社会ですか?