米国ワシントン州で自殺幇助法が成立した模様

なぜか日本語マスメディアでほぼ報道されていないので、書いておきます。3月5日に、米国のワシントン州で、尊厳死法が成立しました。その法では、医師による自殺幇助が合法化されました。これはオレゴン州に次いで二番目のこと。医師による自殺幇助とは、末期状態で自殺する意志の固い患者に致死薬を医師が処方することである。

ニューヨークタイムズによれば、このプログラムに参加したくない病院はそのことを申告しなくてはならない。オプトアウト方式を取るということである(イヤだと言わない限り、賛同したとみなされる)

An opt-out provision for hospitals was included, partly for the sake of health care providers affiliated with religious groups like the Roman Catholic Church, though many nonreligious hospitals have also invoked it.
http://www.nytimes.com/2009/03/05/us/05suicide.html?ref=us

カトリック病院などの宗教的な理由を考慮した結果とのことだが、多くの無宗教病院も関与を避けたがっているとのこと。もし関与しないのなら、そのことを明示したうえで、他の施設を紹介することが義務づけられているらしい。

The Washington law requires hospitals to publicize a decision not to participate and, if they do so decide, to allow members of their staff to refer a patient to another health care provider.
http://www.nytimes.com/2009/03/05/us/05suicide.html?ref=us

3分の2の病院は、全面的か部分的に非関与を選択するという見通しもあるとのこと。

なお、なぜ日本語マスメディアで報道がほぼないのかは謎。AFPの翻訳記事くらい? ブログではきちんとフォローしているものがある。