『試練と成熟』中岡成文

試練と成熟-自己変容の哲学- (阪大リーブル034)

試練と成熟-自己変容の哲学- (阪大リーブル034)

中岡さんの阪大の臨床哲学の実践から生まれた「自己変容の哲学」のエッセイである。自己変容というテーマは古代ギリシアにおいても古代インドにおいても重要な中心課題として追究されたわけであるが、現代においては、心理学に舞台が移ってしまった感がある。でもやはり自己変容は哲学の中心課題であり続けなければならないのである。そのための見取り図を与えようとする試みとして面白いと思った。