筑摩書房より批評系シリーズ「双書zero」創刊

筑摩書房から、若手・中堅の書き手による批評系単行本シリーズ、「双書zero」が創刊されます。第一弾は9月26日で、

 阿部真大『ハタチの原点―仕事、恋愛、家族のこれから』
 澁谷知美『平成オトコ塾―悩める男子のための全6章』
 中島岳志朝日平吾の鬱屈』

の3冊が発売されます。まだ筑摩書房のサイトにも予告は出てないみたいだけど、担当の方が公表してもよいとおっしゃったので、とりあえず情報提供。手元にシリーズのパンフがありますが、宮台真司鷲田清一らの推薦の言葉が載っている。そのほかのラインナップを見ると、

 杉田俊介非モテの品格』
 斎藤環『キャラクター関係論』

などもあり、面白そうですね。実は私も、宗教学の山折哲雄と対談した本

 山折哲雄森岡正博『救いとは何か』(仮題)

が出る予定です(大家+中堅ですが)。まだゲラも出てないので先の話ですが、請うご期待。

創刊の辞として、「大人になっても、割り切れない。世の中的にはたぶんこれが正解。けど、もっと違う何かがあるんじゃないか? 考え出したら、キリがない。でも、考えるのをやめたら、その先へは行けない。ほんの数ミリでも前へ進むために。「しょせん、こんなもの」で終わらせないために。」とあります。

若い書き手を筑摩書房が本気でプッシュしようというシリーズなので、ぜひとも成功してほしいですね。主人公は若手、その脇役として中堅・大家が固めるという布置なのではと推測しています。このシリーズの成立時には、私もアイデアを出さしてもらったし、創刊に当たっては何かの形で盛り上げ役もやろうかなと思ってます。hatena界隈からも書き手が出てくるようになるんじゃないかなとも期待します。